ブラック企業を一年で辞め、失業保険で生活している無職の時にスマホが鳴り親父からだった。親父とは犬猿の仲でかれこれ実家を出てから15年程会っておらず、電話に出ると第一声が何かあればその後の事はよろしく頼むと唐突に言われて切られた。掛け直しても出ずにすぐに状況確認の為に実家にバイクを走らせた。片道2時間ほどの距離を走らせて実家に居た母に親父の容態を聞くと、文字を書こうとしても痺れて上手く書けず、急いで病院にアポを取り診察してもらっている最中だそうだ。
そんな話をしている間にまたスマホが鳴り親父からで雨が振り出したから駅まで迎えに来てほしいとの事だった。傘を片手に迎えに行くと駅までの道のりの中で遠くで右足がうまく動かず引きずってるように見え歩いてくる様子の親父の姿を目にすることになった。
合流した後は家まで普通に歩けば5分程の距離を15分程かけながら歩き、病院での診察内容を聞くとすぐに入院が必要との事で2日後に入院する事になった。病名は精密検査をしてみないと分からないとの事で準備を整えている2日間、家の生活費は親父が管理し必要な分だけ母に手渡しているのを聞いてすぐに現金を母の口座に振り込んだ。約3ヶ月分程のまとまった金額を振り込み、どのくらいの入院期間になるかもわからず今できることをやった。
母も高齢の為、病院への付き添いから入院手続きまでやる事になり、親父自身は右手が麻痺している為に書類は私が書いた。病院に普段お世話になる事も無かったので初めての事ばかりだった。
無事に入院手続きを終え、親父はそのまま病院に私は実家に戻ったのが介護のスタートだった

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